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近江八幡市・沖島方面の医療と歴史・文化を学ぶ宿泊研修を実施しました。

2023年10月5日

 8月24日(木)に、近江八幡市・沖島方面を訪問させていただいた夏の宿泊研修には、学生26名(滋賀医科大学医学科第1~6学年13名、看護学科第1学年3名、草津看護専門学校1年生4名、滋賀県立総合保健専門学校1年~2年生6名)が参加しました。

 

【行程】
・沖島診療所にて研修
 琵琶湖最大の島で、日本で唯一、淡水湖に浮かび、人が暮らしている沖島に渡り、公民館の一角にある沖島診療所を訪問させていただきました。この診療所は1週間に1日のみ開所し、近江八幡市蒲生郡医師会の5人の医師が当番制で島へ渡り、高齢化が進む島民の方の健康を見守っておられます。今回は安土町の杉原先生(杉原医院)に、沖島での診療所の様子などを、事前にお渡しした学生からの質問事項の回答を交えながら一つひとつ丁寧にご説明いただきました。
 また、診療所のスペースが狭く、患者さんのプライバシーが守られていないなど、難点についてもお話を聞くことができました。
 今回は、近江八幡市立総合医療センター 患者総合支援課 北川参事が同行してくださり、沖島診療所の運営についてもお話を聞くことができました。
 昼食では、島の特産品を使ったお弁当をいただき、島を後にしました。

 
 
 

 

・地域散策
 今回は時代劇のロケ地としてお馴染みの八幡堀、日牟禮八幡宮、市内に点在するヴォ―リス建築の数々を、2班に分かれ、ボランティアガイドの方に説明していただきながら散策しました。

 

 

・ヴォーリズ記念病院にて研修
 東近江保健医療圏にある緩和ケア病棟を有するヴォーリズ記念病院を訪問させていただきました。
 五月女院長挨拶の後、前田副院長より病院の概要についてご説明いただきました。病院の特徴であるチャペルでのお祈りのお話しや、訪問診療、レスパイト入院など病院の特色についてもお話しいただきました。
 また、病院内のチャペルに仕えておられるチャプレンの中川先生から、病院におけるチャペルの在り方・役割について、丁寧にお話しいただきました。遺族の方のケアも実施されており、身体の痛みだけでなく精神面の痛みにも寄り添っておられるチャプレンの特徴についても学ぶことができました。
 最後に、澤谷事務長より地域包括ケアシステムについてご説明いただいた後、新築された病院内の見学を2班に分け、行っていただきました。緩和ケア病棟やリハビリテーション病棟は疾患別ではなく、機能別に配置され、社会復帰や在宅復帰を促す医療を重視したヴォーリズ記念病院の役割について学ぶことができました。
 途中、三ツ浪理事長も挨拶に来ていただき、ヴォーリズ記念病院の原点についてもお話しいただきました。

 
 
 

 

 今回も、地域の方々をはじめ、たくさんの医療関係者の方々にご協力いただき、地域医療について学びの多い研修となりました。この場をお借りして、ご協力頂きました皆様方に厚く御礼申し上げます。
 豊かな自然に恵まれ、地元の方々の暖かな人柄に触れながら、この素晴らしい近江八幡市・沖島地域で地域医療に従事する学生が一人でも多く活躍してくれることを切に期待しています。


(この研修は、滋賀医科大学里親学生支援室および滋賀県医師キャリアサポートセンターとの共催で実施しました。)

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