滋賀医療人育成協力機構
2023年6月9日
3月14日(火)に、大津市・湖南地域方面を訪問させていただいた春の宿泊研修には、学生13名(滋賀医科大学医学科第1~3学年9名、看護学科第1学年2名、滋賀県立大学人間看護学部2~3回生2名)が参加しました。
【行程】
・びわこ学園医療福祉センター草津にて研修
重度の知的障害、肢体不自由が重複している方々の福祉施設と病院機能を併せもったびわこ学園を訪問させていただきました。
逸見看護部長から施設の概要について説明していただき、施設が湖南地域に集中している問題点や、入所者の約6割の方が医療的ケアが必要とされているなど、様々なお話しを行っていただき、入所者の方のライフステージに沿ったくらしを提供されていることを学ばせていただきました。また、2班に分かれて施設見学を行っていただいた後、学生からの質問にたくさん答えていただきました。
・琵琶湖病院にて研修
琵琶湖西岸の山裾にある精神科(単科)病院の琵琶湖病院を訪問させていただきました。石田院長の挨拶の後、稲垣思春期青年期治療部長より病院の概要や、精神科病棟ならではの工夫されている内容についてご説明いただきました。また、高野看護部長より精神科病棟における看護の現場についてお話しいただきました。最後に本学卒業生の榎本医師(専攻医)もご参加いただき、学生からの質問に熱心に答えていただきました。
・地域散策
大津市の西部にある近江神宮を参拝しました。
色鮮やかな楼門や、近代神社建築などの説明を聞きながら、普段と違った角度から見ることができました。
百人一首を題材とした映画「ちはやふる」の舞台にもなっていた、境内にある近江勧学館も見学させていただきました。
・市立大津市民病院にて研修
地域医療支援病院である市立大津市民病院を訪問させていただきました。水野事務部長より病院の概要や、大津市の医療の在り方、総合診療科の必要性についてお話しいただきました。また本病院の働き方改革についてもお話しいただき、最後にヘリポートや感染症ERなど病院内を見学させていただきました。
コロナの影響により宿泊による交流会が実施できなかったため、最後は大学へ戻り、Zoom配信にて勉強会を実施しました。
はじめに、市立大津市民病院 辻桂嗣感染症科診療部長に『地域における市立大津市民病院の役割』と題してご講演いただきました。その後、大津市保健所の方々や里親、プチ里親の方々もご参加いただき、ディスカッションを行うことが出来ました。
今回も、地域の方々をはじめ、たくさんの医療関係者の方々にご協力いただき、地域医療について学びの多い研修となりました。この場をお借りして、ご協力頂きました皆様方に厚く御礼申し上げます。
豊かな自然に恵まれ、地元の方々の暖かな人柄に触れながら、この素晴らしい大津市・湖南地域で地域医療に従事する学生が一人でも多く活躍してくれることを切に期待しています。
(この研修は、滋賀医科大学里親学生支援室及び滋賀県医師キャリアサポートセンターとの共催で実施しました。)