滋賀医療人育成協力機構
2016年10月24日
3月24日(木)・25日(金)に、東近江市・日野町方面を訪問させていただいた平成27年度春の宿泊研修には、里親登録学生を含む本学学生13名(1~3年生)と卒業後は東近江市内の病院で勤務する予定の看護学校専門学校生2名と准看護専門学校生1名が参加されました。
今回参加された学生は、一度社会人として働いた経験を持つ方が多く、その分地域医療に興味があって、学びの多い研修になったようです。
24日(木)1日目
滋賀医科大学を出発し、里親の事業での宿泊研修が始まって以来、初めての訪問先となる蒲生郡日野町へ向かいました。
①地域見学(日野町のまちなみ)
近江日野商人発祥の町、日野町のまちなみを地元ボランティアガイドの説明を聞きながら見学しました。
室町時代の蒲生氏の城下町としての軌跡や、漆器や薬の行商で全国に名をはせた近江日野商人の家屋、800年以上の歴史をもつ「日野祭」の舞台となる馬見岡綿向神社の社殿を見学させていただきました。
昼食は近江商人の旧家、旧山中正吉邸において、料理好きの地域のご婦人が作ってくださった日野の伝統料理を、庭園に面した客間で、総漆の祝い膳でいただきました。
料理もおいしく豪華で、強く印象に残った昼食でした。
②日野記念病院訪問
日野町の中核病院である日野記念病院を訪問させていただきました。
花澤院長の案内で院内の各所や、隣接する特別養護老人ホームを見学させていただきました。その後、地域における日野記念病院の概要等についてお話をきかせていただきました。
③東近江市立蒲生医療センター訪問
東近江市立蒲生医療センターでは、加藤院長先生のお話の後、在宅医療の専門部門である家庭医療センターの北川医師と後期研修医の横田医師によるミニワークショップを体験させていただきました。その後、センターの概要について伺い、施設見学をさせていただきました。
④交流会
夕方は、宿泊先の八日市ロイヤルホテルにおいて交流会を開催しました。
交流会第1部では、「三方よしについて学ぶ」として三方よし研究会代表 小串輝男氏から研究会の地域での役割等について動画を交えた資料を用いて解説を受けました。また、丸山薬局 大石和美薬剤師からは、子三方よしチーム永源寺での薬剤師としてのご自身の活動を中心にご講演いただきました。
交流会第2部では、東近江地域で三方よし研究会に深く関わって活動されている方々、訪問先関係者や里親の方にも参加いただき、和やかな雰囲気の中、意見交換や懇談が行われました。
25日(金)2日目
①地域見学(永源寺、世界凧博物館東近江大凧会館)
朝から小雪が舞う中、山々が白く薄化粧した永源寺へ向いました。
永源寺では、地元ボランティアの方の説明を聞きながら梅の香の漂う境内を散策し、世界凧博物館では東近江大凧の歴史についての説明をきき、実物の100畳大凧や世界の凧の展示を見学しました。
②東近江総合医療センター訪問
午後からは、東近江方面の中核病院であり滋賀医科大学の研修施設でもある、東近江総合医療センターを訪問しました。辻川副院長から東近江市の医療の実情や地域の病院で働くことについてのお話を伺った後、スキルスラボ研修施設において、胃カメラの操作や縫合等の体験をさせていただきました。
今回も、地域の方々をはじめたくさんの医療関係者等の方々にご協力いただき、地域医療について学び多い研修となりました。この場をお借りして、ご協力いただきました皆様方に厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。
(この研修は、滋賀医科大学里親学生支援室との共催で実施しました。)