宿泊研修「余呉・長浜等湖北方面の医療と歴史・文化を学ぶ」が、滋賀医科大学 里親学生支援室との共催で、3月22日(木)~23日(金)の日程で行われました。
滋賀医科大学医学科および看護学科生6名と自治医科大学医学部学生1名の参加がありました。
1日目の午前中は、長浜市内をボランティアガイドの案内により、「長浜御坊」の名で呼ばれている大通寺や長浜曳山まつりの歴史・文化が分かる曳山博物館を見学しました。昼食には、長浜名物「のっぺいうどん」を食し、食後の約1時間、各自、思い思いに黒壁スクエア等、長浜市内を観光しました。
○長浜市内見学の様子
○黒壁スクエアの街並
○長浜御坊 大通寺
午後からは、長浜赤十字病院を訪問し、濱上病院長より挨拶を受けた後、東日本大震災時における石巻赤十字病院の活動記録のDVDを視聴し、病院の施設を見学させていただきました。
○長浜赤十字病院での様子
次に向かったのは、市立長浜病院です。市立長浜病院でも、多賀副院長から挨拶を受けた後、現在、市立長浜病院で勤務されている滋賀医科大学の3名の卒業生から、本人らの経験談に基づく、様々なアドバイスをいただきました。また、その後は、院内も見学させていただきました。
○市立長浜病院での様子
宿泊先の「長浜ロイヤルホテル」での交流会第一部では、長浜市立湖北病院の田中副院長より「湖北病院の地域医療」というテーマでご講演をいただきました。
また、交流会第二部では、訪問先の市立長浜病院に勤務されている滋賀医科大学の卒業生の先生、長浜市役所やプチ里親など11名の方々にご参加いただき、それぞれの立場から貴重なご意見をいただきました。学生からは、本日の研修での感想や医師又は看護師を目指すきっかけなどの話があり、今回、参加学生が少なかった分、より密度の濃い意見交換・交流の場がもてたようです。
○質疑応答の様子
○交流会2部にご参加の皆さま
2日目は、あいにくの雨でしたが、午前中は、江戸中期の儒学者である雨森芳洲の生涯をたどり、思想や業績を顕彰するとともに、東アジアとの交流と友好をめざす拠点である東アジア交流ハウス雨森芳洲庵を見学しました。次に、日本全国に七体ある国宝十一面観音の中でも最も美しいとされる渡岸寺観音堂の十一面観音を拝観し、その後、古くから眼の仏様、延命息災の仏様として信仰を集めてきたお地蔵様が奉ってある木之本地蔵院に参拝しました。
○雨森芳洲庵での様子
○木之本地蔵院
そして、長浜市立湖北病院を訪問し、田中副院長の案内で病院内や併設する介護老人保健施設「湖北やすらぎの里」など4つの施設を見学し、それぞれの施設の果たす役割について、分かりやすく説明していただきました。
午後からは、長浜市立湖北病院杉野診療所への出張診療に同行させていただき、診察現場を見学させていただいた後、地域住民の方々や長浜市議会議員の方に地域の現状をうかがいました。学生からは、地域住民の方々から、直接、医療を求める切実な声などの地域医療の現実をお伺いすることができ、普段の大学での学習では得られない貴重な機会を得て、将来について考えていくためのヒントを得たとの声がありました。
○長浜市立湖北病院見学の様子
○杉野診療所での診療見学
○地域の方との交流の様子
今回の研修も、また多くの方々にご協力いただき、学生達にとっても大変有意義な研修になったようです。この場をお借りして、訪問先を初めとする皆様方に厚くお礼申し上げます。
なお、長浜市立湖北病院では、京都新聞社及び中日新聞社の同行取材がありました。
平成24年度は夏(8月)に東近江方面、春(3月)に甲賀方面での宿泊研修を予定しております。
学生の皆さんのご参加をお待ちしております。