滋賀医療人育成協力機構
2025年11月22日
楢戸健次郎先生講演会「北海道からネパールへ!医療不足の地域で家庭医にできること」を開催しました。
2025年9月8日(月)日本の家庭医療の黎明期に地域医療に貢献され、現在はネパールの医療過疎地でもご活躍の楢戸健次郎先生をお招きし、地域医療、NGO活動、キャリアなど幅広いテーマでご講演いただきました。
この講演会は、関西家庭医療学センター専攻医 髙石亮太先生(滋賀医大医学科39期生)が学生時代の2016年に、楢戸先生の案内でネパール海外臨床実習されたご縁で開催されました。髙石先生からは、実習の様子を写真とともにご紹介いただき、現在のキャリアにつながる大事な経験となったとお話いただきました。

楢戸先生からは、シュバイツァーに影響をうけ海外医療協力の医師を目指したこと、海外の医療過疎地で働くには何でも診れるプライマリケアが必要と考え、家庭医を目指された経緯をお話いただきました。
千葉大学医学部をご卒業、研鑽を積まれた後、北海道岩見沢市の旧炭鉱の町に「美流渡診療所」を開設されました。その後、志を同じくする医師たちと医療法人を設立、「岩見沢東町ファミリークリニック」も開設され、複数の医師で地域医療を続けてこられました。二つの医療機関は、ネパールへの海外医療協力のため楢戸先生が離れられてからも運営され、現在も4人の医師でグループ診療を続けておられます。
2005年60歳になられる頃、日本キリスト教海外医療協力会JOCSからの派遣でネパールへ渡り、無医村地での医療活動を始められました。2011年からはNGO法人クロスを立ち上げ、フリーで活動を継続されています。ネパールには1年のうち約5カ月滞在し、医療支援や日本からの来訪者のコーディネートなど幅広く活動されています。また、日本各地で年間約50回の出前授業をされるなど、日本とネパールの懸け橋となっておられます。
質疑応答の時間もはさみ、最後に、保健医療人に必要な心構えと学生に伝えたいことをお話いただきました。キャリアを考えるうえで本当に自分がやりたいことを続けることの大切さを教えていただきました。

滋賀県で地域医療を続けておられる、弓削メディカルクリニック 理事長 雨森先生、浅井東診療所 所長 松井先生にも参加いただき、モチベーションが高まったとご感想をいただきました。現在の家庭医や地域医療の状況についてもお話いただき、大変充実した講演会となりました。楢戸先生、北海道から来ていただきありがとうございました。

タイトル:「北海道からネパールへ!医療不足の地域で家庭医にできること」
日 時:2025年9月8日(月)14:00~16:00 滋賀医科大学第1講義室
講 師:NGO法人クロス 代表 楢戸健次郎先生
参加者:学生14名(滋賀医科大学医学科12名、(Zoom2名))、医師2名、職員2名、合計18名
主 催:日本プライマリ・ケア連合学会滋賀県支部/滋賀医科大学国際保健・地域医療研究会TukTuk
共 催:滋賀医科大学医学・看護学教育センター

