2015年8月過去の記事一覧

長浜バイオ大学を会場として開催されました長浜 いきいき健康フェスティバル2015に参加した学生は、5月16日の「事前研修」、5月17日の「まちのお医者さんと医療系学生の健康相談会」の実施、そして実施後の振り返りに至るまで、浅井東診療所の松井善典先生・宮地純一郎先生、長浜市立湖北病院の辻本健児先生、そして浅井東診療所で後期研修中の荒先生の多大なご指導、ご支援のもと、住民の方々や他大学学生との交流を深める貴重な体験をさせていただきました。

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「参加された学生さんの声」

○看護学科4年生
 16日の事前研修では医療面接の講義・学生同士役割分担して実施・フィードバックを何度か繰り返しました。実際にやってみて、相談者としての感情、観察者として客観的にみる2人のやり取りなど、講義だけでは網羅できない多くの気付きがありました。
 17日の健康相談会では、地域の方のお話を直接お伺いすることで、個人の問題だけでなく地域が抱える問題を垣間見ることもできました。私自身、16日の学びを十分に生かせられず医療相談を受ける難しさを感じましたが、松井先生が「これがリアルワールドです。」とおっしゃっていたのが印象的でした。
 他大学の学生との交流も含め、普段の座学や実習とはまた違う学びの多い2日間でした。

○医学科3年生
 とてもよい体験ができました。
 地域の住民の方々の健康の悩みをお伺いさせていただくのは初めての経験で、話し始めから具体的な健康の悩みを話してこられる方々に対して、先生におつなぎするまでの間にできる限りの健康やそれにまつわる普段の生活の話を聞き出すことが十分できず、それが簡単でないことを実際に学ばせていただきました。
 また、会話を通して相手との関係性を築き上げ、それを通して相手の生活や家族、地域のことなどの理解を深め、そういった背景も踏まえた上で相手の健康の悩みに触れていくといった家庭医療の流れの一端を体験させていただくことができ、良い学びを得ることができました。
 また機会をいただければ是非参加したいと思います。有難うございました。

○医学科3年生
大変貴重な経験ができました。気づいたことを自分なりにまとめてみました。
・市民の方の健康への関心の高さ
 健康フェスティバルという場ということもありますが、検診の値をもってきて、お聞きになっている方の多さ、その知識の多さから、強く健康への関心の高さを感じました。できることなら長く元気でいたい、検査の数値が健康に影響するなら良くしたい、という思いを強く感じました。特に、正常値から外れていたときに、必要以上に気にされている方が多かったことは印象的でした。
 もし追加で病院にいく必要がない場合でも、ただ検査結果が紙で通知されるだけではもったいないな、と感じます。せっかくの定期検診です。検査後、大きく異常がなくても結果についてかかりつけ医などが、個々に結果について丁寧に説明をし、検査を受けた方の相談にのる、病気の予防のための健康指導を行う、ということまでフォローできたら定期検診が、健康への意識改革、生活の改善、正しい健康知識を得られる機会として、より生かされるのではないか、と思います。

・身近に医療について気軽に相談のできる、かかりつけ医の重要性とその機能について
 脳動脈瘤の見つかった患者さんが、手術するかしないかの判断を大きな病院の先生に、自分で決めてくださいと言われて悩んでおられたこと、糖尿病で努力されているのに血糖が下がらず(おそらくリウマチの薬が原因)悩んでいる方、逆流性食道炎が癌になるといわれ、心配される方などを拝見して、身近に医療について相談できる人がいない方は、医師の少しの発言が心や体の負担になるのだな、と強く感じました。そういう方のために、かかりつけ医が患者さんと気軽に健康について相談できるような関係を作っていけば、患者さんの悩みや、必要以上の心配、薬の飲み合わせによる健康問題などを解決できるのではと考えました。

・医療の情報の取捨選択の難しさ
 情報化社会の中で、患者さんが必要な情報をどう取捨選択していくかが、これからの医師にとっての課題だと感じました。例えば、新聞やテレビなどで、何かを食べれば血糖が下がる、これをすれば健康増進!などといったことは多く報道されていますが、全てが正しいとは限りません。医療不信を煽る出版物や記事もあります。患者さんが情報にふりまわされないよう、医師には適切な情報を伝える役割が求められます。
 また、脳動脈瘤の破裂、逆流性食道炎の癌化、を医師に伝えられた患者さんは、可能性があると言われただけで、具体的な数値までは伝えられていないようでした。それでは、患者さんによっては必要以上に健康不安を感じてしまうでしょう。患者さんによって伝えるか伝えないかは選択するべきですが、確率の数値を伝えず可能性の内容だけを伝えれば、医学知識のない患者さんを必要以上に怖がらせるかもしれないことを、医師は認識しなければならないと実感しました。

 参加してくださった医師の方々の患者さんと向き合う姿勢、話の聞き出し方、生活にまでせまる問診には驚きました。まだまだ知識も経験も足りませんが、人との向き合い方、話の聞き方は、今からでも意識して実践、改善していきたいと思います。
 また、浅井東診療所にお伺いして勉強させていただけたら嬉しいです。 

○医学科5年生
 前日に「相談のプロに成長するためのワークショップ」で講義およびロールプレーと振り返りをしていただき、大学の講義では得られない内容の濃い学習ができました。
 私は学内での模擬患者さんらの学習会に参加させていただいたり、OSCEで医療面接の練習をしたりしたので、全く初めてというわけではありませんでした。しかし今回の企画では、相談の内容や来られる方の意図など医療面接とは枠組みがより大きく、改めて傾聴することのむずかしさを実感しました。
相談会ではまず自分たちが対応し、できないときには先生に入っていただき、その場で先生に手本を見せていただきました。さらにすぐに振り返りもしていただき、傾聴の仕方の違いなど実地の勉強ができました。
 また終了後に全体でも振り返りの場をもっていただくことで、他の人たちの経験の共有をすることができ、自分の改善点も明らかになりました。
 このような機会を与えて下さった皆様に感謝し、その成果を患者さんに返していけるように精進していきます。ありがとうございました。

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7月15日(水)午後6時から滋賀医科大学教職員ホールにおいて「第5回卒業後の自分を考える連続自主講座」を開催しました。
 講師には、角野文彦先生(滋賀県健康医療福祉部 次長、医師・滋賀医科大学医学科6期生)と、糸山めぐみ先生(訪問看護ステーション オリーブ 所長、看護師)をお招きし、滋賀県の保健医療政策に関わっておられる角野先生から、行政医師の仕事とやりがいについて、また、昨年 近江八幡市に訪問看護ステーション オリーブを開設された糸山先生には、在宅医療(高齢者だけでなく精神、障害児者も含めた)における訪問看護師としての苦労とやりがいについてお話をしていただきました。
 あいにく試験前のために学生3名の参加となりましたが、両講師を囲んで和気あいあいとした中で、本音を話し合える会となりました。
ご多忙の中、滋賀医科大学までお越しいただきました角野先生、糸山先生有難うございました。

「参加された学生さんの声」
○医学科3年生
 県レベルでの医療行政のお話など、普段聞けないしあまり知らないことについてたくさん聞けて、とても貴重な体験になりました。
 実際の医療現場におられる糸山さんと、行政の立場から医療環境をつくる角野先生と、大学で研究、教育の立場から大局的に医療を分析する垰田先生の三人が、それぞれの立場からお互いを尊重しつつ、良い医療をつくるための輪を生み出している印象を受け、医療に直接的に携わる以外の方法でも、人の健康を守り高めることができるのだなと感じさせられました。

○医学科2年生
 保健所に勤めておられる先生のお話ということで、どのようなことをお話し頂けるのかと期待を持って参加しました。お話し頂いた内容は、まるで戦国時代の軍師のような仕事ばかりで、お話を伺っていて大変面白いものでした。

○看護学科4年生
・イメージしにくい行政における医師の役割がよくわかりました。
・地域の病院再編などにも関わっておられることを、初めて知りました。
・新卒で訪問看護師をするのは難しいと感じていましたが、受け入れる側も歓迎してくださっていることを知ることができて良かったです。 冬から開始される「訪問看護師コース」など教育のバックアップも整いつつあるようなので、卒業後の進路の選択が広がればよいと思いました。

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