2015年2月過去の記事一覧

滋賀県内の医師・看護師養成学校に在学中の学生さん、滋賀県出身で他都道府県の医学部に在学中の学生さんであればどなたでも参加いただけます。
興味のある学生さんはお問い合わせください。
参加申し込みの締め切りは2月27日(金)です。

ご参加をお待ちしております。

宿泊研修のポスター

1月22日(木)午後6時から滋賀医科大学CMCホールにおいて「第4回卒業後の自分を考える連続自主講座」を開催しました。

 講師には、滋賀医科大学医学科卒業生(8期生)で、現在近江八幡市において開業(小児科)されている石塚 千恵先生をお招きし、「~研修医、勤務医、開業、子育て~卒後26年の四方山話」というテーマでお話をいただきました。

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 大学卒業後、滋賀医科大学小児科での研修医(2年間)・医員(2年間)時代は、医師としての基盤づくりと、結婚、第一子出産、夫の両親との同居が一気にスタートしたが、その新たな生活において「自分中心の主張だけではダメで、周囲の人との協力と譲り合い」が大切である事を学んだこと。

 びわこ学園医療福祉センターでの勤務医(9年間)時代は、医師として専門性と研究活動に専念し、第二子出産もあった。その環境で「患者さんが中心で、その周りを囲む患者さんのご家族、上司、同僚の大きな輪の中に自分もいること、その和を大切にすること」を学んだこと。

 そして現在、近江八幡市で開業医として地域の患者さんの疾患を診療するだけでなく、今までの経験を生かし育児支援のできる医師を目指し日々奮闘されているご様子を生き生きと聞かせていただきました。

 自分自身が一番と考える「ピラミット型」思考が多い現在において、関係者との和を一番と考えながら前向きに行動されてきた先生のお話から参加された13名の学生は、将来への勇気と希望をもらうことができました。
 ご多忙の中講演いただきました石塚 千恵先生、本当に有難うございました。

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参加された学生さんの声

  • 自分の将来に対するイメージや気持ちの持ち様を考えることができました。自分のキャリア、子どもを産みたい気持ち、家庭を大切にしたい気持ちがせめぎあって、まだ研修病院の場所も何も決めることができていませんが、今日お話を聞いて、自分がいいと思うこと、大切にしたいことをその時々で考えながら、周りの協力も請いたいと思いました。そのためには自分自身の人柄や、困っている人へのヘルプを迷わずすることが重要かなと思いました。
  • 「自分自分」ではなく、患者さん、子どもを中心に周りの人々と協力しようとすると、上手くまわり始めるものだ、という言葉が心にしみました。
  • 女医さんのお話が聞きたいと思っていたので来てよかったです。すごい方だなと思いました。つながりのある人のために頑張ってこられたキラキラした目が印象に残りました。
  • 母親業として、女医さんとして、とても両立されているお話を伺いまして、私もばりばり働きたいなと思いました。今回参加できて本当に良かったです。
  • すごく生き生きとしたお話がきけて、私も先生のように働いてみたいと思った。困難に立ち向かうのも、すごく糧になると思った。
  • 家庭を大切にする女医さんのお話を聞くことができ、参考になりました。育児・仕事の両立はやりたいけど、自分にはできないないと思っていましたが、私もがんばろうと思いました。ありがとうございました。

また、今回兵庫医科大学生が参加していただきました。
雨天の中、参加いただき有難うございました。
滋賀医療人育成協力機構は、滋賀県内の学生さんだけでなく他府県で学ぶ学生さんの参加もお待ちしています。

11月6日(木)午後6時から滋賀医科大学CMCホールにおいて「第3回卒業後の自分を考える連続自主講座」を開催しました。

 精神科の先生のお話を聞きたいという学生さんの希望で、滋賀医科大学卒業生で現在は滋賀医科大学精神医学講座教授の山田尚登先生(2期生)、琵琶湖病院理事長・院長の石田展弥先生(2期生)、いしやまクリニック院長の有村真弓先生(23期生)をお迎えし、「将来の君たちに滋賀医大の先輩が語る-教授になる方法、病院長になる方法、クリニック院長になる方法-」というテーマでお話をしていただきました。
 山田先生からは、統計資料をもとに滋賀医科大学開学以降30数年間に精神科に入局した医師達のその後の進路と現在の地位について、また、教授となるために必要な必須条件についてお話をいただきました。

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 石田先生からは、初めての精神科研修医として入局した当初から現在までの歩みを、同期生であった山田先生との関わりを交えながら楽しくお話いただきました。
 有村先生からは、勤務医から開業医になった経緯を猫の話題を交えながら明るくお話いただきました。
 どの先生も将来像を若い時から持っていた訳ではなく、チャンスが訪れた時に積極的にチャレンジした決断の結果が現在に至っているとのお話でした。

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 参加された22名の学生は、各先生のざっくばらんな生の話を聞くことができ、とても為になり、和やかで楽しい一時を過ごせたようです。また、自分の将来を考える良い機会になったようです。
 ご多忙の中講演いただきました山田先生、石田先生、有村先生、本当に有難うございました。

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参加された学生さんからの声

  • 精神科医に興味があったので、今回参加させていただきました。先生のリアルな体験の話、精神科はさまざまな分野で社会貢献ができるといったここでしか聞けない話がたくさん聞けてとても楽しかったですし、将来こんなことをしてみたいという希望もたくさん持てました。
  • 精神科のイメージが重い感じだと思っていたので、先生方もそんな感じなのかなと思っていましたが、とてもおもしろい方々で驚きました。自分に与えられたチャンスをいかに生かせるかが大切なのかなーと感じました。
  • 生々しい話がお聞きできて、とても刺激的でした。三者三様のお立場からのお話は、微妙に差がある部分と一方で根っこのところで共通する部分もあって、とても参考になりました。
  • 先生たちが楽しそうに話されていたのが印象に残りました。進路についてはまだ何も決められていないけれど、自分の履歴や現在について楽しく話せるような将来にしたいと思いました。
  • とても楽しくためになりました。行政の関わりや、臨床と研究の関係など、考えたことのなかったようなお話もありました。あと、チャンスをいつも逃がしてしまう方なので、ものごとを恐れすぎずやってみることも大事だと思えました。
  • 医局に入ると教授が人事を掌握しているということがよくわかりました。教授になるのに必要な条件という話は、他で聞いたことがなかったのでよかったです。
  • さすが山田ファミリーという感じで本当に楽しかったです。開業は自分にはムリかなと思っていましたが、いけるかもしれないと思いました(笑)。 医者=まじめでなければ、と思っていましたが、楽しく生きるのが一番かなと思いました。
  • 行動力があれば何でもできそうだな~と思いました。精神科の先生がすごいフレンドリーでびっくりしました。

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